"0110中国、輸出20%増に鈍化 欧州危機が影響 昨年146兆円 3年連続世界一確実 :日本経済新聞"

【北京=高橋哲史】中国税関総署が10日発表した2011年の貿易統計によると、輸出額は前年比20.3%増の1兆8986億ドル(約146兆円)だった。3年連続でドイツを上回り世界一となったのは確実。ただ、欧州債務危機を受けた世界経済の停滞を背景に、10年に30%を超えていた伸び率は大きく鈍化した。輸出産業の経営環境は厳しさを増しており、中国経済を下押しする要因になっている。

 

輸出額と輸入額を合わせた貿易総額は22.5%増の3兆6420億6千万ドルとなり、過去最大を更新した。中国が12年にも米国を抜き、世界一の「貿易大国」に躍り出る可能性が出てきた。

11年の輸入額は24.9%増の1兆7434億6千万ドル。国内の景気減速で原材料や部品の輸入が鈍り、伸び率は10年の40%弱を大幅に下回った。

輸出額から輸入額を差し引いた貿易黒字は14.5%減の1551億4千万ドルだった。税関総署は「貿易総額に占める黒字の割合は4.3%と、10年に比べ1.8ポイント低下した」と指摘し、貿易黒字が減少傾向にあるとの認識を強調した。

同時に発表した11年12月の輸出額は前年同月比13.4%増の1747億2千万ドルだった。伸び率は11月の13.8%を下回り、4カ月連続で鈍化。欧州向けを中心に輸出の減速傾向が続いている。

一方、12月の輸入額は11.8%増の1582億ドル。伸び率は11月の22.1%増を大幅に下回り、

2009年10月以来、2年2カ月ぶりの低水準に落ち込んだ。新たな輸出の受注が振るわなくなっていることに加え、国内の景気減速で生産活動が勢いを失っており、原材料や部品の輸入にブレーキがかかっている。

加工貿易が中心の中国では輸入が輸出の先行指標となる傾向が強い。

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