"0121中国の映画市場急拡大 5年で興行収入5倍 シネコン急増、競争激しく :日本経済新聞"

【大連=進藤英樹】中国の映画市場の拡大が続いている。中国国家ラジオ映画テレビ総局によると、2011年の全国の映画館の興行収入は前年比28.9%増の131億1500万元(約1600億円)に達した。ヒット作に恵まれたうえ、映画館の急増が追い風となった。スクリーン数は10年末比5割増加、競争が激しくなり苦戦を強いられている映画館が増えているとの指摘も出ている。

 

身近な娯楽として中国の映画市場は拡大、過去5年で興行収入は5倍となった。22日からの春節(旧正月)休暇の間もコメディーなど春節映画目当てに映画館に足を運ぶ人は多い。一方、日本の映画興行収入は11年は東日本大震災による影響などで前年比約18%減の1800億円前後になる見通し。数年後には映画市場の規模も、日中が逆転する可能性がある。

11年の中国の映画市場では国産映画が興行収入の53.6%を占め、海外映画を上回った。日中戦争下の1937年に起きた南京攻防戦を題材にしたチャン・イーモウ監督の「金陵十三釵」や、若い女性の恋愛劇「失恋33日」がヒット。海外映画では「トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン」が興行収入10億元の大台を突破した。

興行収入増はスクリーン数の急増によるところも大きい。11年は803の映画館、3030のスクリーンが新たに誕生。同年末時点の映画館数は約2800カ所にのぼり、スクリーン数は9200を超えた。

スクリーン数の伸びは5割弱と、興行収入の伸びを大きく上回った。百貨店やショッピングセンターを核に映画館、ホテルなどのサービス施設を併設した複合商業施設が相次ぎ開業。新設の映画館はスクリーン数の多いシネマコンプレックス(複合映画館)が中心であることも拍車をかけた。

一方で、映画館同士の競争は激化。地元メディアによると経営面で苦戦を強いられるところが多く、利益が出ている映画館は3分の1にとどまるという。入居する商業施設の家賃負担が重いことも収益を圧迫している。

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