"0126中国減速、企業業績に影 コマツ・日立建機、4~12月の増益幅縮小 金融緩和がカギ :日本経済新聞"

中国の産業景気が伸び悩み、日本企業の業績に影を落としている。コマツは中国向け建設機械の販売が減速し、2011年4~12月期の連結営業利益(米国会計基準)は1900億円強になったもよう。前年同期比の伸び率は約18%で、28%増だった4~9月期に比べ増益幅が縮小した。日立建機も中国の建機販売が振るわない。中国当局が本格的な金融緩和にカジを切るかどうか、市場関係者は注視している。

 

コマツの4~12月期の売上高は10%増の1兆4300億円前後とみられる。10~12月期の営業利益は前年同期(588億円)並みにとどまった可能性もある。

中国の建機販売は一段と悪化している。10~12月期の中国の油圧ショベルの販売台数は61%減り、4~9月期(28%減)から減少幅が拡大した。金融引き締めの影響で民間、公共とも建設工事が減少したためだ。

中国以外の販売は好調で、収益を支える。北米は金融危機で落ち込んだ需要の回復過程にあり、10~12月期の売上高が3割弱伸びたもよう。日本も東日本大震災の復興需要が加わり、売上高は約1割増えたとみられる。

人民元やドルに対する円高進行は逆風だが、値上げと製造原価の低減で吸収。建機・車両部門全体では、10~12月期の営業利益は小幅ながら前年同期を上回ったようだ。

1~3月期の焦点は中国の春節(旧正月)明けの販売動向。中国の年間販売台数の約3割を占め、業績への影響が大きい。12年3月期の営業利益見通し(26%増の2820億円)を実現できるかどうかが焦点となる。

日立建機の11年4~12月期の営業利益も、4~9月期(前年同期比67%増)に比べ増加幅が縮小した可能性が高い。中国の油圧ショベル販売台数は4~9月に前年同期比で3割減だったが、10月以降はほぼ半減となっている。

日立建機は12年3月期の中国売上高を前期比15%減の1737億円と予想する。1~3月期も足元の販売ペースが続けば下振れは避けられない。中国の在庫を販売好調な東南アジアなどに回し、収益悪化を最小限に抑える考え。同社によると、通期の営業利益見通しは57%増の650億円。市場予想の平均(QUICK調べ)は590億円前後にとどまり、達成は難しいとの見方も多い。

コマツと日立建機は株式市場で代表的な「中国関連企業」とみなされ、注目度が高い。コマツ株が25日まで12営業日連続で上昇するなど期待は根強いが、中国景気をめぐる動きに左右される度合いが強まりそうだ。

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