— 日立情報システムズはグローバル人材の育成を強化する。2010年度から、すべての新入社員を対象に海外研修を行うもので、4月に入社予定の約190人が第1弾となる。100人以上の規模で全新入社員を海外に派遣するのはIT業界では珍しいという。また09年に始めた若手社員向けの海外研修も10年度から継続的に実施する体制を整える。海外ビジネスにかかわる英会話能力や対応力を養うことで、今後の海外事業を支える人材基盤を固めるとともに、社内へのグローバル意識の浸透を図る。
全新入社員の海外研修は、基本的に社内で4―6月まで技術教育を行った後で実施するが、英語能力などによっては早めの派遣を検討する。研修期間は3週間。ベトナムまたはフィリピンへ15―20人のチームで10回程度に分けて派遣し、11年2月までに全員の研修を終える予定。
4月に入社する社員約190人のうち約150人は技術者で、アプリケーション開発要員についてはベトナムのオフショア(海外委託)会社であるFPTが設立した大学に派遣。またシステム設計分野の人材はフィリピンのマプア大学の企業向け研修機関に派遣する予定。営業や管理部門の社員の派遣先はこれから決める。
研修では英語でのコミュニケーション能力アップを目指すほか、現地の企業や学生と共同でシステム開発を行うプログラムなども用意する。
日立情報では今後のグローバル展開を見据え、09年11月に初の海外研修を実施。入社5年目以上の若手10人がマプア大学の研修機関で1カ月間、ビジネス英語や企業の業務分析手法、ITスキルを学んだほか、海外事業を進める上での意識向上を目的に、現地企業の経営者らに具体的な商談を提案した。今年も2月に入り、5人を派遣した。10年度以降も継続する計画で、半年ごとに5人程度を派遣する方針。
"日立情報、グローバル人材育成を強化-全新入社員の海外研修実"